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綴る

日々のあれこれ、これまでと、これからと

長子長女の憂鬱

雑記

となりのトトロ』を見る時、私はいつもサツキちゃんに物凄く感情移入する。メイがトウモロコシ抱えて走り出せばもうイライラが止まらない。一人でお母さんの病院まで行けるわけないのに、なんであんたは勝手に行こうとするのか。迷子になったらどうするのか。みんなに迷惑かかるじゃないかと。メイに言いたいことは山ほどある。

私は長子長女だ。そして、息子のように育てられた長女だ。両親から、親戚から、いろんなことを期待されてきた。私自身も、その期待に応えようとしてきたし、応えられたときに褒められることは嬉しかった。

私の友だちは、長子長女の子が多い。長子長女の人は、なんとなく波長が合うような気がする。どこか落ち着きがあって、責任感のある人。全体を見渡しながら行動する人。もちろん、一人っ子の友だちや、次女・三女の友だちもいる。彼女たちは好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、はっきりしているし、そのことを気軽に言う。自分の思うように行動する。付き合いにくいなと思うこともあるけれど、自分と真逆のタイプだからこそ、面白いやつだと思って長い付き合いになることも多い。

どこまで長子長女のせいなのかは分からないけれど、私は家族でも、何かのグループででも、「私が最後の防波堤にならなければ」と、気づいたら思っている節がある。だから、損な役回りを引き受けてしまうことも多い。自分が嫌ならば距離を置けばいいのに、変な責任感から一度関わったら最後まで関わってしまうし、困ってる人から物を頼まれたら断れない。ついつい人の面倒を見てしまう。もうこれは長子長女の呪いだと思う。

以前、居酒屋で飲んでいた時、隣の席のカップルの会話をたまたま耳にしてしまった。女性の方は妹らしく、姉の愚痴を言っていた。「お姉ちゃんはいいよね、親の敷いたレールの上を走って行けばいいだけだから」と。妹には妹の苦労があるのだろう。でも、親がおそるおそる敷いた、どこに行くのか、無事にたどり着けるのかも分からないレールを、一番最初に走るということも、大変なことなんだよ。